しろさい

気まぐれで書き物をします。

机上の彼女論

 

れい♂:冴えない普通の男子高校生。彼女いない歴=年齢。演劇部。

さなえ♀:れいと同じ演劇部に所属している。

れいと仲がよく、日常的にちょくちょく寸劇を強要する。

 

利用規約は特にありません。お好きなように!

多分20分くらいです。

 

※「」内の()を読むかどうかはお任せします。

※ピンク電マ・セックスという単語が出てきます。

ゆるい下ネタ?に理解のない方を不快にさせたらすみません。

※途中電話のかかってくるシーンがあります。

 

れいの誕生日にさなえが寸劇を吹っ掛ける話です。

登場人物同様楽しんで演じてくだされば幸いです。

 

ーーーーーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーーーーーー 

さなえ「あ、今日誕生日だね。おめでとう。」

 

れい「ほんとだ。忘れてた。ありがとう。」

 

さなえ「忘れてたのか…」

 

れい「プレゼントある?」(食い気味に)

 

さなえ「あ~…なんか欲しいの?」

 

れい「愛。」

 

さなえ「愛…  ね、把握よ。」

 

れい「把握するのか。」

 

さなえ「ふっ無償の愛を君に送るよ。」

 

 

れい「無償かぁ…

あ、これ欲しい。ピンクデンマ。よろしくお願いしますっww」

 

さなえ「…? なににつかうの(笑)…彼女もいないのに…(ボソッ)」

 

れい「俺にもいろいろあるんだよ…」(含みを持たせるように)

 

―――ここからメンヘラ寸劇

 

さなえ「そうねぇ…ピンクデンマ?…何に使うの…?

もしかして…私の他の女がいるんじゃないでしょうね????」

 

れい「また(寸劇)か‥‥

 ‥‥君のような勘のいい女は嫌いだよ」

 

さなえ「酷い… 私に愛を求めてきたくせに」

 

れい「君は僕に愛を渡す権利を得たのさ、喜びたまえ

所詮君とは愛だけの関係さ」

 

さなえ「ゆるさない…」

 

れい「ほら、愛を置いたらさっさと帰りたまえ」

 

さなえ「ゆるさない…ゆるさない…ゆるさないゆるさないゆるさない

ゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない

ゆるさないゆるさない※繰り返し」

 

れい「ひぃ!!ご、ごめんよ 俺にはお前しかいないんだ。

だ、だから許してくれないか??」

 

さなえ「私しか居ない?????

じゃあさっきのピンク電マはなに!??

何に使うの?マッサージに使うのにピンクである必要はないわよね?

ねぇ??ほかに女がいるんじゃないの?…ねぇ?誰なの…?

‥‥黙ってないで答えなさいよ!!!!!」

 

れい「‥‥」

 

さなえ「なんで なんで 私にピンク電マなんて おねだりしたの?

ねぇ? 誰に使うの? 風俗で使うの? それとも別の女? ねぇ!」

 

れい「大丈夫だ。僕を信じて。落ち着いて。」

 

さなえ「別の女なんでしょ」

 

れい「そんなわけないだろう。僕には君しかいないよ。」

 

さなえ「もしかして、私が二番目だったりする?結婚してないよね?

戸籍謄本見せてくれないと信じられない!line履歴も見せて!今すぐ!!!」

 

れい「仮に結婚していようが、僕には君しかいない」

 

さなえ「は?????????結婚していようが?????

 えっ…結婚してるの????彼女いない歴=年齢じゃないの…?w

私、聞いてないよ???」

 

れい「一言余計だ… 君を愛しているよ…」

 

さなえ「誰?誰と結婚しているの?

愛してるなんて口ではなんとでもいえるわ。」

 

れい「愛してるよ」

 

さなえ「無理 ゆるせない…

どうしよう…君を殺して私も死ぬ?」

 

れい「なぜだ、あんなに愛し合ったじゃないか…」

 

さなえ「貴方がいない人生なんて無意味だもの…

私のこと愛してるんだよね? 一緒に死んでくれる?ねぇ?ねぇ…

答えてよ、一緒に死ねる?一緒に、死んでくれるよね?」

 

れい「落ち着きなさい。死ぬのはよくない。」

 

さなえ「死んでくれないの?なんで?愛してるんじゃないの?」

 

れい「君にも死んでほしくない」

 

さなえ「どうして?やっぱり他に女がいるんでしょう?」

 

れい「死がふたりを分かつまで 一緒に居ようと約束したろう?」

 

さなえ「そうやって、私を庇うようなこと言って、自分を守るんだ。」

 

れい「そんなことはないさ」

 

さなえ「口ではなんとでも言えるんだよ」

 

れい「他に女なんていない」

 

さなえ「証明して? どうせできないでしょう? わかってる。もういい。」

 

れい「ごめん、今は証明ができない。でも(君を愛している)

※食い気味に

さなえ「殺してやる! 殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる※繰り返し」

 

れい「落ち着きなさい」

 

さなえ「ねぇ、なんで????なんで受け入れてくれないの???」

 

れい「君にとって愛とは死ぬことなのかい?」

 

さなえ「まずあのピンク電マの使用用途を教えて?

一緒に死ねば …愛は永遠になるよ?一緒に死のう?死ねないの?」

 

れい「ピンク電マは、と、友達が欲しがっていたのでね」

 

さなえ「友達?私の知らない友達?ねぇ?誰?女?友達ってだれよ!」

 

れい「まぁまて」―― Prrr‥‥Prrrr‥‥(電話またはlineの通知オン)

 

さなえ「え、彼女って書いてある…

彼女????ねぇ???彼女????

えっ。なに?やっぱり私以外に居たんだ」

 

れい「そんなことはない」

 

さなえ「ほんっとさいてー」

 

れい「君しかいないよ」

 

さなえ「は?どこのどいつ?そいつの名前を教えなさいよ」

 

れい「ほかに女なんていない」

 

さなえ「信じられるわけないでしょう?名前を教えろっってんだよ!」

 

れい「名前なんて知ったところでどうにもならないだろ?」

 

さなえ「無理なんだけど!!!私以外の女とセックスした貴方なんて信じられない!

私だけって言ったのに!‥‥嘘だったんだね!!!」

 

れい「セックスは!してない!まず、したことがない」

 

さなえ「は?セックスは?ほかに何したの?セックス以外に何したの?

体以外の関係なの?心で通じ合っててもっと深い関係なの?」

 

れい「落ちつくんだ」

 

さなえ「ふざけんな」

 

れい「冷静になろう」

 

さなえ「私はずっと一途に貴方しか見てないのに

どうして?ねぇ?」

 

れい「僕もだ」

 

さなえ「どうしてどうしてどうしてどうして!」

 

れい「他の女なんて眼中にない」

 

さなえ「じゃあその女だれ?紹介できる?すぐ紹介して、いますぐ!

殺しに行くから! はやく! そうだ!一緒に殺しにいこう? ねぇ!」

 

れい「彼女は大切な友達だ、殺すなんてできない」

 

さなえ「????? 私以外の女なんて要らないよね?は?まって大切な?なに?」

 

れい「友達だ」

 

さなえ「私以外に大切な友達がいて?その友達は女で??

その女が電マを欲しがってて?あげようとしてる??

あったまおかしいんじゃないの????」

 

れい「身体の関係を持ったことはない」

 

さなえ「ゆるさないゆるさないゆるさない!無理!信じられない!!」

 

れい「そうか…どうしても聞いてくれないのか…」

 

さなえ「ねぇ?今別れようって思った???ねぇ?」

 

れい「さなえ、僕たち(別れようか)

※被せて

さなえ「こんな私めんどくさいって思ったでしょ、わかってるのよ!」

 

れい「そ、そんなこと」

さなえ「別れるっていうなら殺してから別れるよ」

 

れい「君のそういった一面も愛らしいと思っている」

 

さなえ「二人が時を分かつまで????は????

冗談も大概にしろよ?別れるなんて言わないよな?なぁ?おい!」

 

れい「ただ、やはり君の愛を受け止めるだけの器が僕には足りなかったらしい」

 

さなえ「ずっと一緒って言ったのに」

 

れい「さなえ 僕たち別れよう」

 

さなえ「ゆるさないゆるさないゆるさない…

無理…無理無理無理無理無理無理無理…別れるなら死ぬ

ありがとう今まで、私死ぬから、貴方のせいで死ぬから!私!」

 

れい「死ぬなんて冗談でも言うもんじゃない。大丈夫だ君はまだ若い」

 

さなえ「わかった。もういい。」

 

れい「わかってくれたか」

 

さなえ「貴方に愛されてないのがよくわかった、

貴方に愛されてないなら死ぬしかない」

 

れい「なんでそうなる!愛しているよ!」

 

さなえ「最初から私の勘違いだったんだね。私はこんなに貴方のことが好きなのに

いつだってそうだよ、電話かけても全然出てくれないし!

どうせいつものメンツでスマブラして俺つえーってして優越感に浸ってたんでしょ!

知ってるんだからね、私。貴方のことならなんだってわかるんだから」

 

れい「‥‥くっ…スマブラで5連勝したときの優越感と言ったら…」

 

さなえ「愛されていると思ってた時は幸せだったよ…

貴方を殺して私も死ぬ 貴方の誕生日に死ねるなんて幸せだよ」

 

れい「君の人生はまだ始まったばかりだ、僕のことは忘れて新しい恋を…探して

 

さなえ「大好きだよ、殺すほど大好き、わかってくれるよね?

私の愛 受け止めてくれるよね?」

 

れい「その愛を受け止めてくれるだけの器がある男を探すんだ。

僕には無理だった。」

 

さなえ「あなた以外ありえないってさっきから言ってるでしょう?

私にはあなたしかみえてないよ」

 

れい「大丈夫 いつか見つかる 今までありがとう さようなら」

 

さなえ「逃げるの? 逃げられると思ってるの? 

逃がすわけがないよね? あぁ早く貴方と永遠になりたい…」

 

 

れい「まってこれいつまでやるんwww

しっかし、おま、サイコ女すぎんかww怖いんだけどwww」

 

さなえ「サイコ女ってだれ? ねぇ」

 

れい「あぅ…まだするの…?俺もう疲れ…」

※被せて

さなえ「サイコ女ってだれ?他に女何人いるの??

向こうは私のこと知ってるんだ。そうなんだ。

私だけが知らないんだね。貴方のこと私なんもわかってないのかもしれない…

何も教えてもらってないもんね。聞いても全然教えてくれない。

仕事のことも家族のことも」

 

れい「君のことを心配させたくなかったんだよ」

 

さなえ「私との未来は考えてくれてないんだね」

 

れい「いつも君を思ってのことだった。なぁさなえこれが本当の俺の気持ちなんだ」

 

さなえ「わからないよ!

そうやっていつも、うわべだけの優しい言葉ばっかり!本当に愛してるのは私だけ…

わかってた気もする。でも好きなんだもん!仕方ないじゃない!」

 

れい「僕のことを好きでいてくれてありがとう」

 

さなえ「あなたを私のものにするためには…」

 

れい「でももうその愛は十分だ…大丈夫だ…」

 

さなえ「もうこの手段しか取れない、ごめんね

愛す価値もないような女でごめん、こんな醜い私でごめんね」

 

れい「そんなことはない」

 

さなえ「でも、どうしようもなく好きなの」

 

れい「君は美しい」

 

さなえ「ごめんね。本当にごめんなさい」

 

れい「何故謝る、君は悪くない」

 

さなえ「でもどうしようもなく好きなのごめんなさいっ」グサッ

 

れい「ぐっっ・・・ぐはっ はぁ・・・はぁ・・・」

 

さなえ「貴方を殺して私も死ぬ ずっと一緒

ずっとずっとずっーと一緒 時なんかに二人は分かたれない…

そうでしょう?

大好き…大好き…大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き‥‥ハァ

 

れい「はぁ…はぁ…はぁ…サイコ女め…」

 

さなえ「なんて言われても愛してるわ。大好き…」

 

 

さなえ「これが愛よ」

 

れい「これが…愛…」

 

さなえ「愛よ…伝わったかしら」

 

れい「はっきりと伝わったさ、

もう…あいつとは会えないんだよな… 

よろしくと言っておいてくれ 楽しい時間をありがとう、と。

短い時間だったけれどそこにいたのは紛れもない俺の彼女だった…

嫉妬深くて、愛が重く、面倒くさい奴だったけど、

それを上回るくらい可愛くて愛おしかった

さようなら、さなえ。君のことは忘れない、元気でな。」

 

さなえ「1日すら存在できなくてごめんなさい…ジュワッ」

 

れい「さなえええええええええええ

うっ…うっ…彼女が…ほしい…さみしい…」

 

さなえ「泣かないで…」

 

れい「あんなにも愛し合ったのに、終わりはあまりにも呆気ない」

 

さなえ「いやぁ、やっぱりヤンデレメンヘラは最高だよな!!」

 

れい「わかる!彼女できたことないけど!‥‥わかる!」

 

さなえ「多分この先も一生できないと思うよ(笑)!

じゃあ次は先生で行くわ!生徒よろしくぅ!」

 

れい「・・・はっ!?この先も一生・・・!?

――

それはどうしてですか?先生」

 

さなえ「そ~んなこともわからないの?

先生が優しく教えてあ・げ・る・♡」

 

おわり